そもそもiPadでmacOSは動かせないの?

「そもそもiPadでMacOSは動かせないの?」というのが真っ先に浮かぶ疑問ですよね。
例えばMacシリーズと同じApple Silicon Mチップを搭載したiPad Proなんかは市場のほとんどのノートパソコンよりも高性能です。
これだけの性能があればmacOSも動かせそうに思えます。

しかし、結論から言うとiPadにmacOSをインストールして動かすことはできません。将来的に対応する可能性も極めて低いです。

実は、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギ氏が、過去にこの点について言及していました。

iPadにmacOSを載せない理由

それを行った場合、iPadだけの特別な機能や体験が損なわれる。
iPadは簡素化されてわかりやすい使い勝手を維持しながら、複雑な操作要求にも応えられるようにすることでユーザ個々の要求に適応している。
iPadの現状が、macOSを搭載することで失われる。

もし可能性があるとすれば、タッチパネルを搭載したMacの登場でしょうか。

リモートアクセスなら可能

iPadからMacをリモートで操作することならできます。
“iPadでMacを動かす”というより、”Macの画面共有を見ながら遠隔でマウス操作する”のが精一杯。
あくまでも処理はMacで行うので、別途起動しているMacが必要です。
さらに、ネットワーク経由のためラグや様々な制限も発生するので用途は限られそうです。

iPadOSのまま、限りなくMacに近づける

これが現実的な解決策です。
当然、Macでしか動作しないアプリはインストールできないので、モバイル版や代替アプリを探して補うしかありません。
しかし、操作性に関しては周辺機器で大幅に近づけることができます。

iPad用 Magic Keyboard

11インチiPad Air(M3)用 Magic Keyboard 日本語 ホワイト
掲載時の価格:¥44,909
※価格は変動する場合があります

iPad用 Magic Keyboardの良さ

・角度調整が可能なスタンド機能
・ケース一体型キーボードとトラックパッド
・iPad背面のSmart Connectorからの磁気給電に対応(充電不要)
・追加のUSBポート(一部モデル)

⚠️欠点

・価格:42,800円〜59,800円(税込)
・重量:実測値で約581g〜662g、本体込みで1kg〜1.25kg

予算が許すならiPad用Magic Keyboardが1番の近道!ですが、下手したらiPadがもう一台買えてしまうような価格には躊躇してしまいます。

また、Macに近づいた代償として気軽に動画鑑賞したりゲームしたりといったタブレットとしての良さは半減。
着脱可能とはいえ、良くも悪くもMacBookを持ち運ぶ感覚に近づきます。

ロジクール Combo Touch(iPad 第10世代〜M5モデル)

ロジクール Combo Touchキーボードケース(iPad air用)

安価な類似製品もちらほら見かけますが、サードパティ製でおすすめなのは、「ロジクール Combo Toutch」です。

質感やスタンド機能こそ劣るものの、価格は純正品の約半分です。
また、オススメする理由としてはApple公式オンラインストアでも取り扱われているApple公認のクオリティ&店頭で実機を試せるということ。

外付けキーボード

ここからは、ケース一体型以外の選択肢で検討していきます。
まず、タイピング作業に必須の外付けキーボードですが、Apple純正ワイヤレスキーボードの価格は14,800円とこれまた高価。
純正であることにこだわりがなければ他製品でもいいかな、というのが素直な意見です。

昨今はMac配列のBlutooth接続対応キーボードも種類豊富に売られていますし、Windwos向け製品でも個別キー割り当てに対応した製品であれば同等の使い勝手を確保できます。
また、多少犠牲はあるもののキーバインド非対応の安いWindows向け製品でも基本動作することが多いです。

iPadにマウスは最悪の組み合わせだった話

ここが今回の記事で一番お伝えしたかったポイントです。

実際にiPadの前にワイヤレスキーボードとマウスを置いて作業した感想ですが、iPadの良さがすべて死んでしまうと痛感することに…。

マウス操作で感じたストレス

タッチ操作に最適化されたiPadにおいてマウス操作はあまりにも非効率。
ブラウザを見る程度なら支障ありませんが、アプリの切り替え・直感的なスクロール・3本指以上でのジェスチャなど、使えば使うほど「画面を指で触ったほうが早い」という不満が溜まっていきました。

唯一、純正の「Magic Mouse」ならもう少し良い操作性が手に入ったかもしれませんが、買って試そうという気にはなれませんでした。

救世主現る!

久々に量販店でMacBookを触った時に「マウスじゃなくて、トラックパッドならいけるんじゃないか?」と閃いたことがきっかけでした。

勢いのまま「Magic Trackpad2」を購入して使ってみると、これが想像以上にハマったんです。

もう画面に手を伸ばさなくていいんだ

iPadとキーボードの組み合わせで不便なのが、タッチやジェスチャをするたびに画面に手を伸ばさなければならないことでした。
些細な問題も作業時間が長くなるほど億劫になり「いっそiPhoneでやったほうが早いのでは?」と考え始めたほどです。

しかし、トラックパッドなら手元の狭い範囲でも画面の端から端まで自由に操作できます。
そして…

慣れ親しんだジェスチャが使える

ここが決定的な違いです。Apple純正のMagic TrackpadはiPadOSのマルチジェスチャに対応しています。

・2本指で上下左右を自在にスクロール
・3本指スワイプでアプリをサクサク切り替え
・上スワイプでホーム画面へ戻る
・トラックパッド上のどこでもクリックが可能(感圧タッチ対応)

この操作感は、まさにiPadとMacのハイブリッドで、マウス実現できなかった直感的な操作を手に入れることができました。

残る課題と、それでも選ぶ理由

・デスクトップ専用アプリが使えない。
・Magic Trackpad単体で約2万円
・本体と別にキーボードとTrackpadを持ち運ぶ必要がある。

いっそMacを買うべきではという声も聞こえてきます。
しかし、iPadとMacのハイブリッド体験に可能性を感じたのは本心で、

・すでにiPadを持っている
・Apple Pencilを使った作業もしたい
・タブレットとしても使いたい
・モバイルゲームを遊びたい

このように、iPadならではのニーズがある上でMacのような作業環境も構築したいと考えているなら、Magic Trackpadの導入は間違いなく最適解だと感じました。

Apple Magic Trackpad (USB-C) – ホワイト(Multi-Touch対応)